飴とハイボールからの学び
私は、患者さんには「よく噛んで食べましょう」とお話ししています。
しかし、実は自分自身は結構早食いです。(笑)
昭和生まれだからでしょうか。
食事が早い人は、仕事も早い。
そんなイメージをどこかで持っていました。
実際、仕事や段取りはテキパキと進める方だと思います。
その一方で、若い頃は、スタッフがいつまで経っても仕事を覚えられないと、ついイライラしてしまうこともありました。
そんな私が、40代から50代になった頃、歯科医師会の理事に抜擢されました。
当時は右も左も分からず、上の先生方に怒られてばかりでした。
その時、ふと思ったのです。
「ああ、今のこの気持ち、きっとスタッフも同じなんだろうな」と。
自分だって同じじゃないかと、他人の出来ない部分も温かく見守れるようになりました。
私は歯科医師として、どちらかというと歯磨きだけを重視する考え方ではなく、飴や甘い飲み物などの生活習慣を重視してきました。
そのため、私にとって飴は、ある意味で諸悪の根源のような存在でした。
しかし、こうしてブログを書き続けていると、ふと立ち止まって考える時間が生まれます。
「あれ、ちょっと待てよ」と。
私自身も、ハイボール止められないなと。
私にとってハイボールは、今日という一日を終えて、明日へ切り替えるための大切な時間になっています。
依存しているつもりはありません。
でも、簡単にはやめられない。
これを飴に置き換えたら、どうでしょうか。
咳が止まらない。
舐めていると気持ちが落ち着く。
口がさみしい。
不安がやわらぐ。
人によって、飴にはいろいろな役割があるのかもしれません。
つまり、その人にとって飴は、私にとってのハイボールのような存在なのではないか。
そう考えるようになりました。
歯科医師として、「飴はダメです」と言い切ることは簡単です。
もちろん、虫歯予防の面から見れば、飴をなめ続ける習慣は大きなリスクになります。
しかし、その習慣の奥にある気持ちや事情を見ずに、ただ否定するだけでよいのだろうか。
最近、そんなことを考えるようになりました。
飴をなめる習慣について、もう少し違った角度から見てみたい。
そう感じる、今日この頃なのです。
そんな方こそ、4ヶ月に1回の歯のメンテナンスには、必ず来ていただきたいと思っています。
やはり、飴を舐める習慣は、先ほどもお話しした通り、虫歯にとって大きなリスクです。
ただ、その習慣を頭ごなしに否定するのではなく、その人にとっての意味も考えながら、どうすれば歯を守れるのかを一緒に考えていきたい。
飴とハイボール。
一見まったく違うものですが、そこから少し、人を見る目を学ばせてもらった気がします。
北区・田端で歯のクリーニング、予防歯科、定期メンテナンスをお考えの方は、富士歯科医院へご相談ください



